米国天文学会(AAS)の学術誌「Research Notes of the AAS」に、ミニムーン「2024 PT5」に関する重要な研究が掲載されました。
「2024 PT5」は、地球の重力に一時的に捕捉される小惑星(temporarily captured flybys)で、2024年9月から11月にかけて、一時的に地球の「第2の月」となる小惑星です。
観測には、専門的な大型望遠鏡が必要で、等級が22と非常に暗いです。
発見と軌道
発見日:2024年8月7日
発見装置:ATLAS(南アフリカの小惑星地球衝突最終警報システム)
分類:アルジュナ群、NEO(地球近傍小惑星)
ミニムーン現象
期間:2024年9月29日~11月25日まで(約56日間)
軌道:U字形の軌道で地球を周回するが、1周する前に離脱する
距離:地球から約350〜400万km(地球と月の距離の約10倍)
物理的特性
直径:約11m(推定)
大きさの範囲:5〜42m(より正確な測定には追加データが必要)
科学的意義
事前予測:2024 PT5は、その存在が事前に予測された初めてのケース
研究機会:小惑星と地球の重力相互作用の研究に貴重なデータを提供
将来の接近
2025年1月9日:太陽周回軌道に戻った後、再び地球に大接近する予定
2055年:大接近が予想されています

天然のミニムーンの確認例は非常に少なく、天文学的に重要な意味を持っています。
今回の「2024 PT5」は人工物ではなく、自然に形成された小惑星であることが確認されています。
1.2006 RH120
• 発見:2006年9月14日
• 分類:地球近傍小惑星、アポロ群、アモール群
• 特徴:初めて確認された天然のミニムーン
• 直径:約2~3m程度
2.2020 CD3
• 発見:2020年2月15日
• 分類:NEO(地球近傍小惑星)、アルジュナ群、アポロ群
• 特徴:観測史上2番目の天然のミニムーン
• 直径:約1〜1.5m
「2024 PT5」は、小惑星と地球の重力相互作用の研究に貴重なデータを提供すると期待されていて、その軌道と特性は、NEO(地球近傍小惑星)の動態についての理解を深める重要な役割を担っています。
地球に対して物理的な影響を与えることはなく、主に天文学的な観測と研究の対象として注目されています。