2026年が幕を開けた今、私たちの住む地球の人口動態は歴史的な転換点を迎えていて、リアルタイムの人口統計を提供する「World Population Review (WPR)」の最新データによると、2026年1月現在の世界人口は約82億9,890万人と推計されている。
わずか1年前の2025年1月(約81.9億人)と比べると、約1億人近く増加していて、世界全体で見れば依然として人口増加の波は続いている。
その内訳に目を向けると、そこには単純な「増加」では片付けられない構造が見えてくる。
一部の国では人口が急激に増え続ける一方で、日本を含む先進国では減少が加速していて、世界の人口動態は明確な「二極化」の様相を帯び始めている。
2023年に中国を抜き、人口世界一となったインドは、2026年現在もその勢いを維持していて、インドの人口は約14億7,600万人に達し、年間成長率はおよそ0.8%と、依然として高い水準にある。
一方、長年人口世界一の座にあった中国は、約14億1,291万人まで減少した。
年間成長率はマイナス0.23%と、人口減少局面がすでに定着し、この差は今後さらに拡大すると見られていて、予測では2028年にインドが15億人を突破する一方、中国は今世紀末までに10億人を下回る可能性も指摘されている。

大陸別に見ると、アジアはいまなお世界人口の約58.8%を占め、最大の人口集積地で、最も高い成長率を示しているのはアフリカ大陸。
| 国 | 2026年1月 人口 | 密度 | 世界人口に占める割合 |
| インド | 1,476,630,000 | 497 | 18.45% |
| 中国 | 1,412,910,000 | 150 | 17.65% |
| 米国 | 349,035,000 | 38 | 4.36% |
| インドネシア | 287,887,000 | 153 | 3.6% |
| パキスタン | 259,300,000 | 336 | 3.24% |
| ナイジェリア | 242,432,000 | 266 | 3.03% |
| ブラジル | 213,563,000 | 26 | 2.67% |
| バングラデシュ | 177,818,000 | 1,366 | 2.22% |
| ロシア | 143,394,000 | 9 | 1.79% |
| エチオピア | 138,902,000 | 123 | 1.74% |
| メキシコ | 132,998,000 | 68 | 1.66% |
| 日本 | 122,428,000 | 336 | 1.53% |
| エジプト | 120,101,000 | 121 | 1.5% |
| フィリピン | 117,724,000 | 395 | 1.47% |
| コンゴ民主共和国 | 116,452,000 | 51 | 1.45% |
国連およびWPRの長期予測によれば、世界人口は今後も増加を続け、2030年には約85億人、2050年には約97億人に達すると見込まれている。
この人口増加の半分以上は、ナイジェリアやコンゴ民主共和国、エチオピアといったアフリカ諸国、そして南アジアの一部の国々に集中する。
世界の消費市場や労働力の重心は、これまでの北半球中心の構造から、徐々に南半球、いわゆる「グローバル・サウス」へと移りつつある。
一方で、人口が増え続ける世界は、同時に確実な「高齢化」も進んでいて、公衆衛生の改善と医療技術の進歩により、世界の平均寿命は2050年には77.2歳に達すると予測されている。
2026年時点で、世界人口に占める65歳以上の割合はすでに10%を超え、2050年には16%に達する見通しで、とりわけ東アジアの状況は深刻で、日本(世界12位、約1億2,310万人)をはじめ、台湾や韓国では労働力人口が急減する「人口崖」が、経済成長の足かせとして現実味を帯び始めている。

2026年の世界人口約83億人という数字は、人類に巨大な市場と新たな可能性をもたらす一方で、食料やエネルギー資源の制約、環境負荷の拡大といった課題も同時に突きつけている。
私たちは今、インドやアフリカ諸国が牽引する「拡大する世界」と、先進国が直面する「縮小する社会」という、異なる時間軸が同時に進む時代を生きている。
この人口動態の変化を理解することは、単なる統計の把握にとどまらず、これからのビジネスやライフスタイル、そして社会のあり方を考えるうえで欠かせない視点になるでしょう。

