2026年のダボス会議(世界経済フォーラム(WEF)・第56回年次総会)は、2026年1月19日~23日までスイスのダボス・クロスタースで開催されます。
約2,500人の多様なステークホルダー(政府、企業、アカデミアのリーダー)が集い、グローバル課題に対して建設的な議論を通じて行動指針の策定や協働策の模索が行われ、特に技術革新がもたらす可能性とリスク、社会的包摂、持続可能な経済成長、環境保護が重点的に扱われる。
今回のテーマは「対話の力(Spirit of Dialogue)」で、地政学的変動、経済構造の大きな変革、テクノロジーの急速な進歩などを背景に、分野横断的思考と迅速な協調行動の重要性を強調しています。
2026年ダボス会議の主要サブテーマごとの概要と主要議題
1.信頼の再構築(Rebuilding Trust)
概要:国際社会や国内の政治・経済における分断を是正し、透明性、公正性、協調的なパートナーシップを再構築することを目指す
主要議題:国家間・社会内格差と不信感の緩和、情報の公正な流通、民主主義強化、フェイクニュース対策、透明性の高いガバナンス
2.成長の再考(Rethinking Growth)
概要:従来のGDP中心の成長モデルを見直し、社会的持続可能性や環境負荷軽減を組み込んだ新たな経済パラダイムの構築に挑戦
主要議題:循環型経済への移行、グリーン投資、資源効率化、持続可能な開発目標(SDGs)との整合性、経済格差の是正
3.人材への投資(Investing in People)
概要:教育、デジタルスキル、社会的包摂、ジェンダー平等を通じて多様な才能を活かし、社会全体のレジリエンスを強化
主要議題:生涯学習の推進、デジタルデバイド解消、労働市場の変化への対応、ジェンダーと包摂的政策、健康とウェルビーイングの向上
4.地球の保護(Protecting the Planet)
概要:気候変動対策と環境保護に焦点を当て、国際協力を強化し持続可能な未来を目指す
主要議題:カーボンニュートラル政策、自然資本の保全、生物多様性の維持、環境技術革新、気候適応策
5.インテリジェント時代の産業(Industries of the Intelligent Age)
概要:AIやデジタル技術、イノベーションに基づく経済変革と、それに伴う倫理的・社会的影響を検討
主要議題:AI倫理と規制、デジタルトランスフォーメーション、サイバーセキュリティ、イノベーション推進と包摂的成長

2025年ダボス会議の最終日に、サウジアラビア王国の経済計画大臣ファイサル・F・アリブラヒム氏と、世界経済フォーラム会長ボルゲ・ブレンデ氏が共同で、2026年春からサウジアラビアの首都リヤドにおいてWEFのハイレベルグローバル会議を定期的に開催することを発表しました。
サウジアラビアがこれまで以上に国際的な対話と経済協力の拠点となる意思を示すもので、ファイサル・F・アリブラヒム氏は、同国の経済多角化政策やビジョン2030に触れ、WEFのグローバル会議開催を通じて世界が直面する課題解決に積極的に貢献する姿勢を強調しました。
リヤドで第1回目を迎えるこのWEFグローバル会議には、政府、産業界、学界のリーダーや専門家が参加し、地域および世界の重要な政治・経済・社会課題を議論する重要なプラットフォームとなる見込みです。
この動きは、WEFのダボスでの年次総会とは別に、サウジアラビアを拠点とした定例会議の開催という新たな展開で、地域的な役割強化とグローバル協力の深化を示していて、期待が寄せられています。
会場はリヤド市内の国際会議施設(Riyadh Front Exhibition & Conference Center)が有力視されていますが、正式な日程および会場については、追って公式に発表される予定です。

